名古屋市内の23ヶ所の文化施設を管理・運営している公益財団法人名古屋市文化振興事業団。クラシックや舞踊、演劇、伝統芸能、美術など、幅広いジャンルの催し物を日々開催している施設にteketが導入されています。
名古屋市文化振興事業団は、自前のシステムとteketを組み合わせたハイブリッドな形でチケット販売を行っています。今回は4人のキーパーソンに、teketを導入した背景や、どのように使いわけをされているかを伺いました。ぜひ最後までご覧ください。
teketとの出会いは社内全体のデジタルシフト
ーー 本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、名古屋市文化振興事業団はどのような活動をされているのでしょうか。

文化振興部 総務課(経営企画) 大野 真里奈さん
大野 真里奈さん(以下:大野):名古屋市文化振興事業団は、名古屋市内の23カ所の文化施設の管理・運営をしています。年間のイベント数は300公演を超えるくらいで、年間約20万人の方々にお越しいただいております。イベント内容は、クラシックや舞踊、演劇、伝統芸能、美術など。最近は、劇場の座付き団体を立ち上げまして、地域の方にご参加いただきながら一緒に練習をして、成果発表の公演を行なうような取り組みもしています。

事業部 事業推進課 鈴木 颯さん
鈴木 颯さん(以下:鈴木):管理しているものの中には中小規模のホールや劇場以外に、市民美術を展示するギャラリーや、演劇練習館、そして、世界で最大の能楽堂もあります。名古屋市は、各区が300席前後の小さいホールを持っているのが特徴なのですが、当事業団は、全ての区の文化小劇場を指定管理者として管理をしています。劇場を管理する会社としてみると、管理している施設数や、従業員数もほかと比べて多く、公益団体としてかなり特殊だと思います。
ーー 名古屋市文化振興事業団は自社システムでチケットの発行・管理をされています。自社システムをお持ちなのに、teketを使おうと思ったのはどういった理由があったのでしょうか?

名古屋市東文化小劇場 名古屋市民ギャラリー矢田 墨 泰岳さん
墨 泰岳さん(以下:墨):2020年くらいから勤怠管理システム、ホームページなどをデジタル化させるプロジェクトが動き始めて、その一環としてチケットシステムも見直しをしました。
我々のチケットシステムは15年前くらいに自前で導入したものです。名古屋市内にある23施設のどこからでも、行きたい公演のチケットが購入できるという特徴があるのですが、これを実現するために、23施設をイントラネット(社内専用のネットワーク)で繋いでいます。チケットデータを全て本部のサーバーで管理をしていて、各施設はそこから情報を引っ張ってきてプリントアウトする形です。
ーー 素晴らしいシステムだと思うのですが、どうして見直しをすることになったのでしょうか?
墨: 電子チケットや、オンライン対応の使い勝手があまり良くないんです。ちょうどコロナ禍のタイミングでライブ配信に注目が集まっていたこともあり、システムを根本から見直そうかという話になりました。それで、自前のシステムを新たにつくるのか、今のシステムをリプレイスするのかなどの議論を重ねた結果「今あるシステムは活かして、その上に電子チケットのシステムを乗っけよう」という結論になりました。
そこで、電子チケットサービスを調べていく中で出会ったのがteketさんです。我々は名古屋市の外郭団体ですので、サービスを決める際に説明責任があります。そのため、当時あった電子チケットサービスを一通りリストアップして比較検討をしました。teketさんは、ライブ配信にも対応していて、無料公演であれば手数料無料で使えるなどの特徴もあったので、お問い合わせをさせてもらったという流れです。
自分たちで作りたいように作れて、売りたいように売れる
ーー 新しいシステムを施設全体に周知したり使ってもらったりするのは大変だと思うのですが、teketを23施設のスタッフさんに使ってもらうためのオペレーションなどはどう対応されたのでしょうか?

事業部 事業推進課長 髙木 康晴さん
髙木 康晴さん(以下:髙木):そもそも施設に対して、「今後はteketを使ってください」という強制ではなく、「teketというサービスが使えるようになったので使ってみてください」というお願いベースなんですね。施設ごとにアカウントを作って、概要や詳細を入力するところまでは我々が対応して、あとは各施設にお任せと言いますか。
大野:私たち本部がteketを使っている様子を見て、「こんな簡単に使えるんだ」というのが伝わって全体に浸透していった感じです。
鈴木:teketさんは、システムが分かりやすくて感覚的に触れられることであったり、マニュアルが随時更新されていたりするので、レクチャーが必要だったとかも全くなかったですね。
むしろレクチャーをしていない分、それぞれ自由に使われていますね。例えば、アンケート機能を活用して次回公演の通知や、アドレスを伺って顧客リストを作ったりとか。今回、インタビューをきっかけに各施設からどういった使い方をしているかの情報が聞けたので、横展開もできたらいいなと思っています。
ーー 自社システムとの使い分けなどはどのように決められているんですか?

墨: 公演ごとによって決めています。teketだけのものもあれば、自社システムメインのものもありますし、自社システムとteketを組み合わせている公演もあります。
例えば、「0才の赤ちゃんからたのしめるコンサートシリーズ【0・1・2シアター】」というイベントを定期開催しているのですが、来場されるのは20代30代のお母さんです。teketとの親和性も高く、このシリーズは自社システムで紙のチケットを出すのをやめて、teketの電子チケットのみに切り替えました。
逆に、75歳以上をターゲットにしたイベントなどは電子チケットと相性が悪く自社システムがメインです。
髙木:能の公演で自社システムとteketさんを組み合わせて販売をしたことがあります。チケットが全部で255枚売れたのですが、teketさん経由は14枚で5.5%でした。親子向けのイベントなどでは同様の形式の販売で、teketさん経由が60%を超えたりするので、伝統芸能系のイベントは難しい印象がありますね。
大野:teketさんのサービスは、そもそも自社システムと組み合わせてハイブリッドで使えるところが、利用していて便利でありがたいところだなと思っています。
今回の公演は高齢者が多いから電子チケットの割合はこれくらいにしよう、県外から来る人が多そうだから電子チケットの割合を増やそう、など公演ごとに比率を変えられますし、販売してからいろいろ設定を変えられるのも助かっています。
鈴木:クーポンコードを発行したり、区民割のチケットを作れたりと、「自分たちで作りたいように作れて売りたいように売れる」のも良いですね。
ーー ほかにもteketを使っていて良かったところがあれば教えてください。


サポートの良さがteketを使う決め手になった
ーー サポートはteketとして力を入れている部分なので評価いただけて嬉しいです。最後に、teketに何か要望などがあれば教えてください。
髙木:自社システムをなくせなかった理由の一つに、チケット販売システムを施設の利用者にも提供していることがあります。施設の利用者には、同好の趣味の人たちが集まって開催する商業目的ではない公演や、ピアノの発表会、ダンススクールの発表会といった小規模のイベントがメインの方も多くいらっしゃいます。そういった方々は、安価に使えるので私たちの施設を利用されているといった背景があるんです。
我々としては、teketさんのようなサービスを施設利用者の皆さんに提供できれば、さらに使い勝手が良くなると考えています。売り上げ的な面では厳しいところがあるかもしれませんが、一緒にサービス提供できるような体制がとれるようなご相談もできたらありがたいなと思っています。
ーー teketにはアマチュアやセミプロの方たちにも愛用いただいているので、その点でもお力添えできると思います! ありがとうございました。
teket利用者の声
イベント主催も、
teketでならはじめやすい!
ライブ配信やリアルイベントをサポートする
電子チケット販売サービス

- 審査不要で誰でも簡単に公演ページを作成できる!
- 即日公演ページ公開、即日チケット販売が可能!
- チケット電子化、座席管理、来場者分析機能を搭載!
teketで
初めてのイベントを
はじめてみよう!