「teketを使って感動した!」伝統芸能「能」の拡張に取り組む
「teketを使って感動した!」伝統芸能「能」の拡張に取り組む
電子チケットサービス「teket(テケト)」は、アーティストのためのサービスを謳っています。
おかげさまで、オーケストラ、バンド、ダンス、舞台などジャンルを問わず多くのアーティストにご使用いただけるようになりました。
今回は、伝統芸能「能」の拡張に取り組む「未来能」のプロデューサー・中務貴之さんにteketの魅力を語っていただきました。teketを導入しようと思ったきっかけや、teketの魅力、未来能についてなどを伺いました。
人物紹介
初めてteketを使ったときに「感動した」
―― 未来能とはどのようなものなのでしょうか?
私は日本IBMに所属をしています。元々いたリサーチ部門でAIを扱っていたのですが、怖いなと思うことがありました。手塚治虫の『火の鳥』はご存じですか? そこに描かれていたような世界観がAIから垣間見えてゾッとしたんです。
ひるがえって能は、シンプルに説明すると「心に病を及ぼしてしまうような気持ちを代弁する芸術」です。悲しさだったり、寂しさだったり、人間が苦悩している様子が表現されています。例えば、女性が不倫をされて狂って鬼になって呪う、というものなど。
能を見たときに、「AIで感じた怖さを能で表現してみたい」「能を未来に置き換えて表現できないか」と思ったんです。そこで、2018年に未来能のプロジェクトを立ち上げました。
当初は2020年に舞台での公演を予定していたのですが、コロナ禍で難しくなってしまったので、2021年3月31日に「Volumetric Technology & 未来能|Future Noh ボリュメトリック技術を使った実験撮影の上映会」という公演を行いました。
―― teketを導入しようと思ったきっかけを教えてください
公演が決まったとき、当初は手売りで考えていました。ただ、決済システムを選ぶなど、いろいろとやらないことがいけないことが分かり、面倒だなと。それで、電子チケットサービスを導入することにしました。
teketは、リーズナブルなサービスを調べているときに最初に出てきて知りました。ほかのサービスと比較をして「良いな」と思って導入を決めました。
―― 実際に使用されてみていかがですか?
感動しました。
それこそ、今回のインタビューを受けた理由は、感動したからです。
私の父親は演奏家なんですね。それと私自身もアマチュアオーケストラをやっていたので、コンサートをやる大変さをよく理解しています。手売りもそうですし、受付も大変じゃないですか。
その大変さを知っていたからこそ「電子チケットサービスを使っても受付は面倒なんだろうな」と思っていたんです。そしたら、QRコードを見せてもらって、自分のスマホで読み取るだけだったので、あまりの簡単さに驚いて素敵だなと思いました。それに、QRコードだと接触もないので、コロナ対策もばっちりだったのもありがたかったです。
「アマチュアオーケストラの人たちもteketを使えば良いのに」と思いましたね。
ーー 私が元々アマチュアオーケストラをやっていることもあり、おかげさまで多くの団体で使っていただけています。
teketは世界観を損なわずにチラシを載せられる
―― teketでほかに良かった部分はありますか?
サイトのデザインが良いですね。他社の電子チケットサービスも見たのですが、teketのデザインが一番綺麗でした。
何が綺麗かというと「チラシをこちらの世界観を損なわずにおさめられること」です。teketはイベントページに画像をいくつか載せられますよね。そこにチラシを載せているのですが、我々が伝えたいデザイン的コンセプトが崩れずに販売できるのはteketだけなんですよね。
デザインの良さもteketに決めた理由のひとつです。
あと、シンプルなのも気に入っています。私は別のプロジェクトで「Wix.com」を使ってホームページをつくったのですが、Wix.comでもオンラインのチケット販売はできます。ただ、機能が多すぎてごちゃごちゃしていて、使いこなすのに時間がかかるんです。
その点、teketは管理画面に余計なものがなくシンプルで分かりやすい。使いこなすのに時間をかけたくない人は多いと思うので、シンプルなのは良いですね。
ーー 今後、teketに期待したいことはありますか?
未来能は30年プロジェクト。苦悩と今後
―― 未来能についてもう少しお話をお伺いしたいのですが、未来と能の掛け合わせで苦労されたことはなんでしょうか?
ーー 何を理解するのにそこまで苦労されたんでしょうか?
「何が譲れないか」をお互いが理解することですね。話し合いの結果、能を崩すとか、構造を変えることはできない、ということが分かりました。そこで能の形は変えず「音楽で構造を拡張する」という考え方にシフトしたんです。そこでやっとお互いの理解が深まりました。
能は静的な音で表現されています。歌舞伎には三味線などメロディックな楽器、ストーリーを語れる楽器が入っていますが、能にはありません。なので、西洋音楽を掛け合わせようと思ったときにヴァイオリンだと合わないんです。
そこで、能でも笛は使われているのでフルートを合わせてみました。スタジオでフルートに合わせて能楽師の方に踊ってもらったもらったときに、私としては「うまくいっている」と思ったんです。
でもフルート奏者に聞いても、能楽師に聞いても「ダメだ」と。お互いが吹きにくさ、踊りにくさを感じていたそうです。そこを解消しないと芸術としての発展はないと思ったので、そこから調整を重ねて公演までもっていった感じです。
ーー 今後、未来能で取り組まれたいことはありますか?
今回は「能の音楽を拡張する」という取り組みでした。今後は、舞いの時間を長くしたり、脚本を変えたりなどの方向にも手を付けたいと思います。最終的にやってみたいのは、現代の人でもわかる事件の取り扱いです。例えば、ロボットがいる世界や、虐待など。
私は「能は人が死にたいと思ったときに聞くと生きる糧をくれるもの」だと思っています。だからこそ、現代の人でもわかる脚本は重要だと思うんです。
私は未来能は30年プロジェクトだと思って取り組んでいます。能は600年たっている伝統芸能なので30年でどこまで変えられるかはわかりません。今回の公演はタイトル「実験」と入れています。今後も皆さんの意見を参考にさせていただきながら実験をしていきます。実験を繰り返すことで能がさらに面白くなればと思っています。
――ありがとうございました
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